認知症市民講演会に参加してきました

認知症を発症しても大丈夫!

 中保険センターと中区支援いきいき支援センター主催の『中区認知症市民講演会』に参加してきました。講師は高知家希望大使ならびに一般社団法人セカンド・ストリート代表理事の山中しのぶ氏さんからの講演でした。ご自身は30代後半頃から認知症の発症の兆候が見られたそうです。お子さんも大きくなる中で、そんな兆候が見られる中、そのお子さんから指摘されるまで症状を自覚出来なかった苦悩と、その後認知症を発症された方が安心して過ごせる場所を作る等の活躍の話を聞き、大いに感心するお話で刺激を受けました。お子さんから症状を指摘されるきっかけとなったドラマの話がありましたが、戸田恵梨香さん主演の「大恋愛」(主人公の戸田恵梨香さんが若年性アルツハイマーを発症し記憶が薄らぐ、そして消えていく内容を描いたドラマ)かなと思いながら聴いていました。

一番の薬は『環境』

 認知症患者にとっての一番の薬は『環境』との言葉がありました。発症しても笑顔で生活出来る…「人は一人では生きていけない、支えあいながら生きていける」本当にその通りだと私も思います。そのような環境や場所を作る・整えることは、大変なのに、私と同じように、介護経験がなく営業経験のみで一般社団法人を立ち上げたことは並々ならぬ努力をされてきたことでしょう。そのような『環境』がなかったら…発症する本人そしてご家族の方にとっても不安一杯で安心した生活が送りにくくなるのは言うまでもありません。歳を重ねると2人に1人が発症してしまう認知症。そのような『環境』があれば万が一発症して際も、社会的な孤立を防ぎ、生活が変化することはあってもその後安心して暮らすことが出来る場所があるのは大きな安心感に繋がるのではないでしょうか。
 「かじさぽ」は、その発症を防ぐことに重きを置いて活動をしていますが、もしサービスで関わった方が、発症した場合でも、そのような施設へ安心して誘導出来たり、言わば《架け橋》的存在として関わることが出来ればより地域の社会福祉に貢献出来るなとも考えました。社会的孤立…周りの理解が少なく家族からの孤立…ではなく、「認知症発症しても大丈夫!」と思って生活し、周りの理解もあれば発症前から、そのような孤立を防げることはたくさんあります。私も今後そのことを意識して引き続き活動して参ります。